介護のトゲトゲを溶かす天才。我が家の猫が教えてくれた「非言語の介護」

日々の介護

在宅介護って、

決して余裕のあるものではないですよね。

🌀 心の余裕のないときに言いがちなこと 🌀

「もう、うるさいわね!」

「こっちだって仕事してるんだから、ちょっと待って!」

在宅ワークと介護の両立生活。

締め切りに追われ、心にまったく余裕がないとき、家の中の空気はカサカサと乾燥し、トゲトゲしたものに変わってしまいます。

母に対してつい強い口調になってしまい、

後から自己嫌悪で涙が出る……なんてことも、実は一度や二度ではありません。


そんなとき、私たちの間をすーっと通り抜けて、一瞬でそのトゲトゲを丸くしてくれる「天才」が我が家にはいます。

それが、同居している愛猫です。

にゃっ


今日は、在宅介護の現場において、猫という存在がどれほど大きな救いになっているか、そしてリアルな注意点についてお話しします。

言葉の通じない二人が、一番通じ合っている

認知症の症状が進むにつれて、母との会話がうまく噛み合わなくなることが増えてきました。

「何回も同じことを説明しなきゃいけない」という私の焦りが、さらに母を頑固にさせてしまうという悪循環。

しかし、猫に対してだけは違います。

🔔 ある日の出来事 🔔

ある日、私がオンライン会議を終えてリビングに向かうと、車椅子に座った母の膝の上で、猫が丸くなって気持ちよさそうに眠っていました。

母は、何も言わずにただ愛おしそうに、何度も何度も猫の柔らかい毛並みを撫でていたんです。

穏やかな表情でした。


そのときの母の表情は、私に見せる不安そうな顔やおこった顔とは全く違う、驚くほどおだやかで優しいものでした。


猫は「認知症だから」なんて気にしません。ただ、温かいからそこにいる。

母も「うまく話さなきゃ」なんて気負いません。ただ、愛しいから触れている。

言葉のない「非言語のコミュニケーション」が、そこには確かに流れていました。


在宅介護で猫がもたらしてくれた3つの奇跡

両立生活の中で、猫は単なるペット以上の役割を果たしてくれています。

ぼくの意外な功績!

🔔 猫のもたらしてくれるもの 🔔

① 介護中の「イライラ」の防波堤になってくれる

前述した「3分間リセット」でもご紹介しましたが、仕事や介助で行き詰まったとき、猫をギュッと抱きしめるだけで、脳内からストレスを消し去る成分が出ているんじゃないかと思うくらい心が落ち着きます。

猫を愛でることで私が笑顔になると、家庭内のピリピリした空気が一瞬で和らぎ、結果的に母への優しい声かけに繋がっています。


② 母の「役割」と「笑顔」を取り戻してくれる

介護される側になると、どうしても「やってもらうばかり」になり、元気をなくしてしまうことがあります。

でも、母は猫に対してだけは「お世話をする側」に戻れるようです。

「ほら、お腹が空いたって言ってるわよ」「寒くないかしら」と猫を気遣うときの母の目は、しっかりと輝いています。


③ 家族の会話のハブ(中心)になる

母と私の2人きりだと、どうしても「お薬飲んだ?」「ご飯食べた?」といった事務的な会話になりがちです。

そこに「見て、今日のまる(猫の名前です)、変な格好で寝てるよ」「本当ねえ、おかしいわね」という共通の話題が入るだけで、リビングにクスッと笑い声が生まれます。



リアルな在宅介護×ペットの注意点

もちろん、良いことばかりではなく、安全に暮らすための「リアルな工夫」も必要です。

🚩 注意点 🚩

足元の安全第一(車椅子の移動時)

一番気をつけているのは、車椅子で猫の手足をひいてしまわないこと。移動するときは必ず「まる、どいてねー」と声をかけ、足元を目視するのを徹底しています。

衛生面のお手入れ

母の免疫力が落ちているときは、猫の爪切りやブラッシングをこまめに行い、引っかき傷などを作らないように私が管理しています。

お世話の線引き

猫のトイレ掃除やごはんの手配などは、すべて私のタスク(または自動給餌器などの活用)と割り切り、母の負担にならないようにしています。


介護で大切なのは「完璧」より「おだやか」であること

もし我が家に猫がいなかったら、私の在宅ワーク×介護生活は、もっと張り詰めた、息苦しいものになっていたかもしれません。

仕事も介護も100点を目指すのは無理だけれど、膝の上の小さなぬくもりを母と2人で眺めている時間は、間違いなく100点満点の「おだやかな時間」です。

にゃー


今、介護で行き詰まっている方。 もしペットがいらっしゃらなくても、好きな動物の動画を3分間観るだけでも、トゲトゲした心が少しだけ丸くなるかもしれません。

今日一日、あなたのご家庭にも小さなおだやかさが訪れますように。

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